CPUをオーバークロックしてみた
このエピソードの続き。
このマザーボードはマニア向けのマザーボードで、FSB(Front Side Bus)の値を調整して、オーバークロックを掛ける事ができる。
CPUをオーバークロックで動作させるなんて、30年以上前に、当時持っていた NEC PC-6001MKⅡ の水晶振動子を交換してパワーアップをかけて以来だ。(^^;
さて、このマシンでオーバークロックを試してみる。
マシンを起動してBIOS画面に入り、「CPU Bus Frequency」画面で設定する。
初期画面では「133MHz」が初期値になっている。
この「133MHz」というのは、Pentium M もしくは Celeron M のシリーズでは、FSBが「400MHz」のシリーズと、「533MHz」のシリーズがあり、その差が「133MHz」という事らしい。
と、言う事は、そもそも、「533MHz」のシリーズというのは、「400MHz」のシリーズをオーバークロックしたものという事なのだろうか。もしかして、「400MHz」のシリーズのCPUを装着すると、ここには「0MHz」と表示されるのだろうか。
どこまで数値を上げられるのか、まったく見当がつかないのだけれど、以下の要領でトライしてみる。
(1).マシンが動かなくなる上限を探す
デフォルト値から5MHz単位で上げながら、マシンを再起動、BIOS画面が出なくなるまで繰り返す事にする。
すると、170MHzまで上げたところでBIOS画面に入れなくなった。
(2).OSが起動できる上限を探す
BIOSをリセットし、今度は165MHzから5MHz単位で下げながら、マシンを再起動、OSが起動できるまで繰り返す事にする。
すると、最初の165MHzでOSが起動した。
これでイケるかと思ったのだけれど、この状態でベンチマークを動かすと、ベンチマークのソフトウェアが実行中に落ちてしまった。
これは「CPUが不安定」という状態なのだろうな。
(3).ソフトウェアが動作する上限を探す
今度は160MHzから5MHz単位で下げながら、マシンを再起動し、OSを起動し、ベンチマークを実行できるまで繰り返す事にする。
すると、最初の160MHzで、ベンチマークが最後まで実行できた。
これが「安定した状態である」のかどうか、不安はあるのだけれど、安定したのだと信じて、このクロックで動かしてみようと思う。
先に取った、Pentium M 730 1.60GHz でのベンチマークは以下の通り。
2回目:System Benchmarks Index Score 455.6
3回目:System Benchmarks Index Score 458.4
平均は 456.6。
CPUを Pentium M 770 2.13GHzに換装し、更に 2.56GHz までオーバークロックを掛けた状態でのベンチマークは以下の通り。
2回目:System Benchmarks Index Score 719.6
3回目:System Benchmarks Index Score 719.9
平均は 719.8。
CPUを 770 に換装して試したときと同様、CPUの動作周波数がアップした分、そのままベンチマークのスコアがアップしている。
2.56GHz / 1.60GHz = 1.60倍
719.8 / 456.6 = 1.57倍
すなわち、ベンチマーク上では、マシンの性能は元々の Pentium M 730 1.60GHz から比べて、約1.6倍の動作速度になった。
CPUの安定度とオーバークロックによる発熱量の増加が心配ではあるけれど、まずはOKでしょう。
とりあえず、これでしばらく動かしてみようと思う。
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