CPUを換装してみた
CPUのアップグレードをトライしてみた。
何年か前に知人から譲り受けたマシン。
CPUは Pentium M 730 1.6GHz、搭載可能な最大メモリは 2GB と、今時の64ビットCPUのサーバに比べたら比較にならないくらい非力だし、昨今は、Windowsにしろ、Linuxにしろ、64ビット化の波が激しく打ち付けられてきているけれど、32ビットマシンでも、まだまだ活用できるシーンはあるので、最大限にアップグレードして、この老体PCを延命してみようと思う。
現在は Pentium M 730 1.6GHz が搭載されている。
マザーボードのマニュアルによれば、Pentium M 770 2.13GHz まで搭載できるらしい。
ただし、Pentium M は、更に上位の 780 2.26GHz が発売されており、もしかしたら 780 に換装する事ができるのかもしれない。しかし、①マザーボード(AOpen i915GMm-HFS)が 780 に対応しているかわからない、②おそらく 780 は手頃な価格では手に入らない、という軟弱な理由で、マニュアル上でOKとされている 770 までアップグレードする事にする。
まず、770 を調達する。
探しまくればあるのだろうけれど、ざっと探してみる限り、新品は見つからない。もっとも、新品があったとしても、価格が高いであろうから、おそらく購入しないが...。
中古品であれば、楽天、Amazon、Yahoo!ショッピングなどで探すと、4,000円~10,000円くらいで見つかる。しかし、まだ高い。もう少し安く手に入れたい。
そこで、ヤフオクに頼ってみる。
検索してみると...あった!
980円(送料無料)、更にシリコングリス付き。
即決価格が980円に設定されていたので、一発落札。
しばらく待って、落札した 770 が到着。
CPUの換装作業を開始する。
冷却ファンを取り外す。
ヒートシンクは、どうやって外すのかがわからない。
よくよく見ると、ネジの先端がこちら側に見える。と、言う事は、マザーボードの裏側からネジで固定されているのか。「くっそー!」と思いながら、マザーボードをケースから取り外し、マザーボードの裏側からネジを外す。
ヒートシンクを取り外すと、CPUが見えた。
CPUの横にあるソケットネジを回して、CPUのロックを外し、730 を取り外す。
今回購入した 770 にシリコングリスを塗る。
770 を取り付ける。
CPUの横にあるソケットネジを回して、CPUをロックする。
ヒートシンク、冷却ファンを元通りに取り付ける。
電源などを接続し、パワーオン!
「ピッ」っという正常起動音が鳴ってブートし、 無事、BIOS画面が表示された。ヨシ!
730 の時に、予めUSBメモリにインストールしておいた CentOS 7.6(32ビット版)を起動する。
念のため、CentOSが認識しているCPU情報を確認する。
model name : Intel(R) Pentium(R) M processor 2.13GHz
$
「2.13GHz」と出力されているので、770 として認識しているようだ。ヨシ!
続いて、ベンチマークを取ってみる。
ベンチマークは、Linux Bench を使用する。
730 のベンチマークは以下の通り。
2回目:System Benchmarks Index Score 455.6
3回目:System Benchmarks Index Score 458.4
平均は 456.6。
770 のベンチマークは以下の通り。
2回目:System Benchmarks Index Score 598.0
3回目:System Benchmarks Index Score 597.2
平均は 597.2。
CPUの動作周波数がアップした分、そのままベンチマークのスコアがアップしている。
2.13GHz / 1.60GHz = 1.33倍
597.2 / 456.6 = 1.31倍
すなわち、ベンチマーク上での性能計測では、マシンの性能は約1.3倍になった。
OKでしょう。
あと、メモリも増設する。
メモリもヤフオクで探して入札。
PC2-5300(1GB)×4枚を、280円+送料250円、計530円で落札。
ただし、マザーボードに挿せるメモリは2枚で、最大2GBなので、購入したメモリのうち、2枚だけを使用する。
MemTotal: 1894240 kB
このマシンには、もうしばらく頑張って貰おう。(^^)
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