【2019年9月】
更にCPUを換装してみた
このエピソードの続き。
CPUを換装してみた
CPUをオーバークロックしてみた
システムクロックで大ハマリ
先にCPUの換装をしたPCに、更にCPUの換装をトライしてみた。
前回まででは、Pentium M 730 1.6GHz を 770 2.13GHzに換装し、更にオーバークロックをして2.56GHzまでパワーアップした。
Pentium M シリーズには、更に高速な 780 2.26GHz が存在するが、前回までのCPU換装では、
①マザーボード(AOpen i915GMm-HFS)が 780 に対応しているかわからない
②おそらく 780 は手頃な価格では手に入らないだろう
という理由で、770を選択して換装した。
しかし、いろいろ調べてみると、
①については、このマザーボードに 780 を搭載した実績があるらしい
②については、Aliexpressで手頃な価格で手に入りそう
である事から、新たに 780 を調達して、更なるパワーアップを試みることにした。
まずCPUを調達。
Aliexpress で購入。18.70ドル。
更に今回は、CPU冷却ファンも交換する事にした。
CPUのパワーは元々の1.7倍程度になると予想していて、発熱量もそれなりに増えるであろうと思われるが、CPUが発熱で壊れてしまう様な事態は避けたい。
とは言え、冷却ファンをどの程度パワーアップをしたらいいのか明確な何かがあるわけではなく、現状の状態で、BIOS画面でCPUの温度を見ていても、CPUが逝ってしまうような温度になっているわけではないようなので、現在の冷却ファンで十分冷やせるような気はするが、念のため、冷却ファンもパワーアップしておこうと思う。
CPUパワーの増強と同じく、冷却ファンも1.7倍程度パワーアップしておけばいいか、くらいの勢いだけで冷却ファンを探してみる。
元々の冷却ファンは型式「RDL6025S」で、0.07A、13.02CFM。
いろいろ探して、購入した冷却ファンはこちら。0.18A、20.28CFM。
こちらも Aliexpress で購入。3.49ドル。
左が元々の冷却ファン、右が購入した冷却ファン。
さて、交換。
手順は前回と同じ。
冷却ファン、カバー、ヒートシンクを取り外す。
ケースからマザーボードを取り外し、マザーボードの裏側のネジを回して台座を取り外す。
770を取り外す。
780 を取り付ける。
CPUに熱伝導グリスを塗る。
台座を掃除する。
マザーボードの裏面からネジを通して台座を取り付け、マザーボードもケースに取り付ける。
ヒートシンクの裏側を掃除し、熱伝導グリスを塗る。
台座の上に、ヒートシンク、カバー、冷却ファンを乗せる。
ヒートシンク、カバー、冷却ファンを固定する。
電源を入れる。緊張の一瞬だ。
「ピッ」っという正常起動音が鳴ってブートした。
OKだ。
CentOS7 が起動したので、OSが認識しているCPUを確認する。
「2.26GHz」と表示されているので、780 として認識している。
OKだ。
model name : Intel(R) Pentium(R) M processor 2.26GHz
$
更に、オーバークロックもトライする。
前回と同様の方法で、安定して動作すると思われる周波数までオーバークロックを試みる。結果、2.57GHzまでオーバークロックさせる事ができた。
続いて、UnixBenchでベンチマークを取ってみる。
一番最初の 730 1.60GHz でのベンチマークは以下の通り。
2回目:System Benchmarks Index Score 455.6
3回目:System Benchmarks Index Score 458.4
平均は 456.6。
780 に換装し、2.57GHzまでオーバークロックした状態でのベンチマークは以下の通り。
2回目:System Benchmarks Index Score 797.8
3回目:System Benchmarks Index Score 795.8
平均は 796.9。
今回も概ね、CPUの動作周波数がアップした分、そのままベンチマークのスコアがアップしている。
2.57GHz / 1.60GHz = 1.61倍
796.9 / 456.6 = 1.75倍
OKでしょう。(^^)
ついでに、もうひとつ調整。
冷却ファンの交換に伴い、若干なりとも消費電力が増えたので、BIOSを調整して省電力化を図る。
BIOSのデフォルト設定では、冷却ファンの回転は「Full Speed」となっていて、常に全開で回るように設定されているが、この設定を変更して、冷却ファンが必要な時に回るように変更してみた。
少しだけエコ。
いろいろ試行錯誤しながら(いや、迷走しながらか (^^;)のパワーアップだったけれど、経過は以下の通り。
① Pentium M 730 1.60GHz
② Pentium M 770 2.13GHz ×1.31倍
③ Pentium M 770+OC 2.56GHz ×1.57倍
④ Pentium M 780+OC 2.57GHz ×1.75倍(今回)
これでしばらく運用してみる。