EPSON PM-A920 ニコイチ修理
プリンタ EPSON PM-A920 が故障してしまった。
プリンタ内部のセンサーがエラーを検出するなどすると、このエラーが発生し、電源オフ以外の操作を受け付けなくなってしまう。
エラーが発生しているセンサーを探して問題を解消すれば解消するが、このプリンタは、既にメーカー修理は受け付けられていないので、基本的に修理は難しい。
しかし、ストックしているインクが多数あるし、使い慣れているので何とかしたい。
そこで、ヤフオクで中古のPM-A920を探してみる事にした。
このエラーが発生するようになったものとか、廃インクのエラーが出ているものとか、ジャンク品はたくさん出品されているものの、正常に動作し、かつ、初期保証が付いているものというのは、なかなか出品されない。
稀に「これは!」という商品が出品されるのだけれど、数万円まで落札価格が上がってしまうので、手が出ない。
気長にウォッチしていたところ、「これは!」という商品が出品された。
出品者曰く、動作確認済みで、初期保証あり!
出品期間はわずか1日間で、競合相手が少ない可能性大!
出品者の評価も申し分ない!
さっそく落札をかける。
目論み通り、競合する落札者は現れず、無事、一番札で落札に成功!
購入したプリンタが送られてきたので、さっそく設置し、動作確認を行った。
が...問題が発生した。
「CDガイド開閉」ボタンを押したところ、CDトレイが出てくるのだが、ジャム! (T_T)
電源を入れると、ジャムしたCDトレイを引き込もうとするのだが、引き込めずに「プリンタエラーが発生しました。」に陥り、操作不能になってしまった。(T_T)
これはダメだ、という事で、出品者に対して返品を求めたところ、「初期保証有り」を謳っている事もあり、返品は了解された。
ただ、一応、復旧をトライしてみる。
電源のオンオフを繰り返しながら、手で押すなどし、1時間ほどかけて、トレイを収納したところ、プリンタの起動に成功。
プリンタが起動した状態で、印刷、スキャン、SDカードなど、CDトレイ以外の機能は動作した。
CDトレイを使いたい状況もあるけれど、CDトレイ以外の機能は問題なさそうだ。
そこで、出品者に対して、値引きを求めてみる事にした。ひとたびエラーの状態になると、復旧に1時間以上かかるし、必ずしも復旧できるとは限らないので、リスクも大きいが、落札価格5,980円を、2,000円まで値引き(67%オフ)してほしいと連絡してみた。
出品者の回答は了承。
と、言う事で、一部故障のPM-A920を、本体2,000円+送料1,922円、合計3,922円で手に入れた。
さて、ここからが本題。
プリンタは正式に私の所有物になったので、自己責任で修理をトライしてみる事にした。
手元には、もともと持っていた、「プリンタエラーが発生しました。」で動かないPM-A920がある。
このプリンタは、このエラーが発生する前までは、CDトレイは動作していた。
そこで、このプリンタのCDトレイを移植してみる事にした。
今回購入したプリンタから、CDトレイを取り外してみる。
確認すると、右サイドのスプリングがおかしいようだ。
左サイドはきちんと取り付けられているように見える。これが原因か。
元々のプリンタからCDトレイを取り外してみたところ、左右とも正しくスプリングが取り付けられていたので、これを今回購入したプリンタに取り付けてみる。
結果、無事、トレイの開閉に成功!
3,922円+ニコイチで、PM-A920が復活!
これでしばらく使ってみる。(^^)
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以下、PM-A920を使っていて、同じくCDトレイがジャムって「プリンタエラーが発生しました。」となっている方のために、「CDトレイ」を使わない前提での対処方法を書いておく。
CDトレイがジャムってしまうと、PM-A920は、起動時にCDトレイを戻そうとして失敗し、「プリンタエラーが発生しました。」となってしまい、操作不能になる。
しかしながら、PM-A920に対して「CDトレイは収納されている」と教える事ができれば(騙す事ができれば)エラーを回避してプリンタを起動する事ができる。
その「CDトレイは収納されている」センサーは、ここにある。
写真は、CDトレイを取り外した開口部の右側。
CDトレイを動かす画車の左に、小さな白い棒があるが、これが上下に動く。
下にある場合(写真の状態の場合)は、CDトレイが出ている状態。
上にある場合は、CDトレイが収納されている状態。
従って、これを上に動かしてテープなどで固定しておけば、PM-A920は「CDトレイは収納されている」と認識するので、プリンタを起動した時、CDトレイを動かすことなく起動し、プリンタが使えるようになる。
CDトレイがジャムしてPM-A920が起動せずに困っていく方は、お試しあれ。
本記事のセンサーを誤認させる方法で復旧に成功しました。
センサーの場所など、大変わかりやすく解説いただいて
非常に助かりました。
ありがとうございました。