洗濯物ハンガーのフック部分が壊れてしまった。
元はこんな感じ。
使い始めてそろそろ5年なので、全体的に樹脂が劣化していて、そろそろ買い替え時期ではある。
ぶら下がっている洗濯バサミも、既に半分以上が割れてしまっていて交換されている。
100円ショップの商品なので、買い換えたっていいのだけれど、そこはビンボー人ずんべ、修理して延命してみる事にする。
フックの代わりになるものはないか。
例によってガラクタ箱をひっくり返してみる。
あった。
これは何かというと、洗濯バサミのバネとして使われている金属リング。
洗濯バサミが劣化して壊れて捨てる時に、リングだけ取り外しておいたもの。
ビンボー人ずんべは、こんなものを後生大事にとってある。(^^;
これをフックの代わりにしてみようと思う。
まず、元のフック部分に穴を開ける。
リングを通す。
フックを繋ぐ。
リング1個では強度的に弱いし、外れやすいので、3個を組みにする。
掛けてみる。
よしよし。
これでしばらく延命だ。
「007 スペクター」を観た。
■
■
ネ
タ
バ
レ
あ
る
か
も
■
■
オープニング曲のバック映像には、これでもかと、タコがにゅるにゅる映される。
物語のどこで、このタコが食らい込んでくるのか…と思ったのだけれど、タコは最後まで出てこない。
なんだ?
もちろん、指輪に彫られている、スペクターの紋章がタコというのはわかる。
しかし、ここにしかタコは出てこない。
紋章が、なぜタコであるかという説明は、本編中、どこにもなかったと思う。
なぜタコなんだろう?
なぜタコがこれほどまで前に出てくるのだろう?
ここまでタコを表に出す理由がわからない。
今回の作品は、中途半端にボンドのユーモア(?)が出ていて、ちょっと違和感があった。
カーチェイスの最中も、肝心のカーチェイスそのものそっちのけで、秘密武器のボタンを押しては「勘弁してくれよ」「やめてくれよ」と言う。
ぜんぜん笑えない。
敵役の車も、ボンドの後ろをついてくるだけで、何も攻撃してこない。オマケ程度に銃を何発か撃ってくる程度。
ぜんぜんハラハラしない。
最後はたいして撃たれても壊れてもいないに、ドブンと川に沈めて終わり。しかも敵役の車は、焼けはしたが健在。
ぜんぜんカッコよくない。
Qによるシステムへのハッキングも、さらっと数シーン、パソコン画面が表示されただけで、何重にも施されているという防御システムをあっという間に突破し、システムを掌握してしまう。
ストーリーの中では、「彼には特別な才能がある」という理由付けがされていたが、前作「007 スカイフォール」では、いとも簡単に敵システムからのハッキングを許してしまっている(しかも、自動プログラムにやられた!)ので、「特別な才能がある」だけでは説明力に欠ける気がする。
ラストのマドレーヌを救出するシーンでは、「たまたま見つかってよかったね」という感じの発見で、まったく労せずしてマドレーヌを発見している。やはりここは、壁をぶち破るようなハードなアクションで探すとか、この時点でハッキングに成功しているQが爆弾のありかを逆探知するなどで探すとか、何らかヒントを見つけて発見するとか、何か欲しかった。
残り数秒でビルから脱出する方法も、そのシーンに来るまでに、何度も映像に映し出されていたので、「あぁ、やっぱりこうか」で終わってしまった。ネタバレは、もうちょい寸止め効かせてほしい。
もちろん、映画はアクションだけではなく、前作までで張られた伏線を、うまく完結編的にまとめている。
マネーペニーの私生活というものが本編中に出てくるのも、アクセントとしては味があったと思う。
しかし、私的には今回の作品は…70点くらいかな。
Raspbian で raspi-config を起動したら「Overclock
」という設定がある事に気がついた。
なんだこれ?
このタイトルの通り、CPUをオーバークロックで動かして高速化できるのだろうか。
30年くらい前、ずんべ は NEC PC-6001MKⅡ を持っていたのだが、同時期に販売されていた PC-8001 シリーズや、PC-8901 シリーズと比べると、とても非力なPCだった。
ずんべ は、この PC-6001MKⅡ の水晶振動子を高クロックなものに換装して、むりやりマシンパワーを上げた事がある。
もちろん、オーバークロックすると、PC自体は不安定になる場合があるので、元々取り付けられていた水晶振動子にスイッチで切り替えられるようにしていた。
昔のPCは、そんな事もできたけれど、Raspberry pi の Raspbian では、動作クロックをソフトウェア的にコントロールできるらしい。
すごい、すごい。
実際、オーバークロックによって、どのくらい速度が変わるのだろう。
UnixBench を使って、動作速度を計測してみようと思う。
オーバークロックを設定しようとすると、警告が表示される。
訳すと…
という感じだろうか。
要するに自己責任でやれって事だ。
これをやって、Raspberry pi が壊れてしまっても数千円だ。やってみよう。
オーバークロックの選択肢は6個ある。
このうち、以下の3つの設定で動作速度を計測してみる事にする。
None(デフォルト)
Medium
Turbo
結果は…
■None
Dhrystone 2 using register variables 1677505.4 lps (10.0 s, 7 samples) Double-Precision Whetstone 239.1 MWIPS (10.0 s, 7 samples) Execl Throughput 169.2 lps (29.9 s, 2 samples) File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 28763.1 KBps (30.0 s, 2 samples) File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 9142.5 KBps (30.2 s, 2 samples) File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 77165.4 KBps (30.0 s, 2 samples) Pipe Throughput 130202.8 lps (10.0 s, 7 samples) Pipe-based Context Switching 14739.9 lps (10.0 s, 7 samples) Process Creation 443.0 lps (30.0 s, 2 samples) Shell Scripts (1 concurrent) 364.5 lpm (60.2 s, 2 samples) Shell Scripts (8 concurrent) 46.5 lpm (60.6 s, 2 samples) System Call Overhead 327900.7 lps (10.0 s, 7 samples) System Benchmarks Index Values BASELINE RESULT INDEX Dhrystone 2 using register variables 116700.0 1677505.4 143.7 Double-Precision Whetstone 55.0 239.1 43.5 Execl Throughput 43.0 169.2 39.3 File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 3960.0 28763.1 72.6 File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 1655.0 9142.5 55.2 File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 5800.0 77165.4 133.0 Pipe Throughput 12440.0 130202.8 104.7 Pipe-based Context Switching 4000.0 14739.9 36.8 Process Creation 126.0 443.0 35.2 Shell Scripts (1 concurrent) 42.4 364.5 86.0 Shell Scripts (8 concurrent) 6.0 46.5 77.5 System Call Overhead 15000.0 327900.7 218.6 ======== System Benchmarks Index Score 73.8
■Medium
Dhrystone 2 using register variables 2171985.2 lps (10.0 s, 7 samples) Double-Precision Whetstone 310.1 MWIPS (10.0 s, 7 samples) Execl Throughput 189.9 lps (29.9 s, 2 samples) File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 33122.7 KBps (30.0 s, 2 samples) File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 10475.4 KBps (30.1 s, 2 samples) File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 86263.4 KBps (30.0 s, 2 samples) Pipe Throughput 159753.6 lps (10.0 s, 7 samples) Pipe-based Context Switching 16159.4 lps (10.0 s, 7 samples) Process Creation 472.9 lps (30.0 s, 2 samples) Shell Scripts (1 concurrent) 406.3 lpm (60.1 s, 2 samples) Shell Scripts (8 concurrent) 53.2 lpm (60.9 s, 2 samples) System Call Overhead 430825.0 lps (10.0 s, 7 samples) System Benchmarks Index Values BASELINE RESULT INDEX Dhrystone 2 using register variables 116700.0 2171985.2 186.1 Double-Precision Whetstone 55.0 310.1 56.4 Execl Throughput 43.0 189.9 44.2 File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 3960.0 33122.7 83.6 File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 1655.0 10475.4 63.3 File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 5800.0 86263.4 148.7 Pipe Throughput 12440.0 159753.6 128.4 Pipe-based Context Switching 4000.0 16159.4 40.4 Process Creation 126.0 472.9 37.5 Shell Scripts (1 concurrent) 42.4 406.3 95.8 Shell Scripts (8 concurrent) 6.0 53.2 88.7 System Call Overhead 15000.0 430825.0 287.2 ======== System Benchmarks Index Score 86.4
■Turbo
Dhrystone 2 using register variables 2431707.5 lps (10.0 s, 7 samples) Double-Precision Whetstone 347.7 MWIPS (9.9 s, 7 samples) Execl Throughput 282.6 lps (29.6 s, 2 samples) File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 48943.3 KBps (30.0 s, 2 samples) File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 15322.5 KBps (30.1 s, 2 samples) File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 129841.4 KBps (30.0 s, 2 samples) Pipe Throughput 200511.2 lps (10.0 s, 7 samples) Pipe-based Context Switching 25045.2 lps (10.0 s, 7 samples) Process Creation 725.8 lps (30.0 s, 2 samples) Shell Scripts (1 concurrent) 590.4 lpm (60.1 s, 2 samples) Shell Scripts (8 concurrent) 75.7 lpm (60.3 s, 2 samples) System Call Overhead 467398.3 lps (10.0 s, 7 samples) System Benchmarks Index Values BASELINE RESULT INDEX Dhrystone 2 using register variables 116700.0 2431707.5 208.4 Double-Precision Whetstone 55.0 347.7 63.2 Execl Throughput 43.0 282.6 65.7 File Copy 1024 bufsize 2000 maxblocks 3960.0 48943.3 123.6 File Copy 256 bufsize 500 maxblocks 1655.0 15322.5 92.6 File Copy 4096 bufsize 8000 maxblocks 5800.0 129841.4 223.9 Pipe Throughput 12440.0 200511.2 161.2 Pipe-based Context Switching 4000.0 25045.2 62.6 Process Creation 126.0 725.8 57.6 Shell Scripts (1 concurrent) 42.4 590.4 139.2 Shell Scripts (8 concurrent) 6.0 75.7 126.1 System Call Overhead 15000.0 467398.3 311.6 ======== System Benchmarks Index Score 117.7
おぉ、すごい。
高いクロックを選択して動かすと、確かに速くなる。
「None」に比べて、「Medium」では約1.1倍、「Turbo」では約1.5倍で動作している。
警告画面に表示されていた通り、オーバークロックで動かすとハードウェアの寿命を縮めてしまう可能性があるのだろうけど、1.5倍は捨てがたい。
壊れて元々で「Turbo」で運用してみようと思う。
このエピソードの続き。
Raspberry pi をシンクライアント端末に
Raspberry pi の OS を pidora に変更
シンクライアントを最新 Raspbian の最小構成で
シンクライアントから接続する裏の Windows は 7 だったのだけれど、Windows 10 に変更する事にした。
裏の Windows 10 を準備し、rdesktop の接続先を変更、ログイン!
が、接続できず、X-Window が落ちてしまう。
なんだ?
.xinitrc をリネームして外し、X を起動する。
ターミナルが起動するので、コマンドラインで rdsktop を実行してみる。
何やらエラーが出ている。
調べてみると、 どうやら rdesktop は開発が止まっていて、Windows 10 には対応していないようだ。
更に調べてみると、rdesktop から派生したソフトウェアで、freeRDP というソフトウェアがあるらしい。
試してみる。
freeRDPをインストール。
.xinitrcを変更。
ちなみに、指定しているオプションは以下の通り。
/u:アカウント
/p:パスワード
/v:接続先マシン
ついでに、.bashrc の起動スクリプトも、コンソールでログインした時だけ起動するように修正。
いや、実は、X-Window を起動した時に、Xが起動 → xterm が開く → startx → Xが起動 → xterm が開く → startx → Xが起動 → … と無限ループ起動になってしまったのだ…。(超大汗)
if [ $TERM = 'linux' ]; then startx fi
ログインし直してみる。
Windows 10 に接続できた。
キーボード・レイアウトも漢字変換も問題なし。
よしよし。
これまで使っていた裏の Windows 7 は、もういらないので削除。
このエピソードの続き。
Raspberry pi をシンクライアント端末に
Raspberry pi の OS を pidora に変更
シンクライアント用の Raspberry pi は、OS を pidora にしていたのだけれど、いつの間にか pidora は標準のラインナップから外れてしまい、ダウンロードできなくなってしまっている。
pidora を選択したのは、単に ずんべ が Debian系より Fedora系の方が慣れているというだけの理由だったのだけれど、ラインナップから外れているとなると、後々のメンテナンスがしんどくなるので、OS を raspbian に戻すことにした。
これまでは、Raspberry pi 自身でも X-Window 環境上でブラウザを起動して使用できるように構成していたのだけれど、今回は、シンクライアントのみの機能を実装すると割り切って、裏の Windiws に RDP で接続するためだけの機能に絞る事にする。
また、最新の raspbian はサイズが大きくなっていて、SDカードは 4GB 以上を求められるのだけれど、2GB のSDカードに押し込んでシンクライアントを構築してみる事にする。
ぶっちゃけ、最近のSDカードは、4GB でも 8GB でも、安い信頼性の劣るものなら300円、信頼性のあるものでも800円くらいで購入できる。チャイナなサイトであれば、200円台のものもある。そんなケチケチせずに 4GB とか 8GB のSDカードを使ったらどうだ、とは思うのだけれど、そこはビンボー人ずんべ、手元に 2GB のSDカードが何枚も余ってしまっているので、これらの廃物(!)を利用してシンクライアント端末に仕立てたいと思う。
さて、このブログを書いているタイミングでは、Raspbian は3種類がダウンロードできる。
Raspbian Jessie 4.1
Raspbian Jessie Lite 4.1
Raspbian Wheezy 3.18
このうち、2GB のSDカードへの焼き込みができるのは、Jessie Lite だけなので、これを使う事にする。
このイメージは、最小構成で raspbian が書き込まれるが、これに必要なプログラムを追加でインストールして、シンクライアント端末にする事にする。
SDカードに Jessie Lite を書き込み、Raspberry pi を起動。
まず、raspi-config を起動して、「Expand Filesystem」を実行する。
実行前と実行後。容量が 1.3GB から 1.8GB まで拡張された。
続いて、必要なソフトウェアをインストールする。
今回は、シンクライアント端末に特化する事にして、以下のソフトウェアをインストールする事にし…
X-Window
RDPクライアント
以下のソフトウェアはインストールしない事にする。
今回は、RDPクライアントを全画面モードで起動し、キオスク・モードの様に動かすので、X-Window上でアプリを切り替える事は想定しない。すなわち、ウィンドウ・マネージャは必要ないので、少々乱暴かもしれないけど、これはインストールしない。
日本語環境
ウィンドウ・マネージャ
まず、X-Windowをインストールする。
続いて、RDPクライアントをインストールする。
.xinitrc を作成する。
ちなみに、指定しているオプションは以下の通り。
-f:フルスクリーン(全画面)で起動。
-z:通信を圧縮して行う。
-k:キーボード・レイアウトを日本語とする。
-u:アカウント
-p:パスワード
アカウントにログインしたら、X を起動してしまうようにする。
.bashrc の末尾に、以下の1行を追加。
前述の通り、Raspberry pi に日本語環境は入れないけれど、接続するキーボードは106キーボードなので、キーボード・レイアウトを設定する。
raspi-config で設定を変更できないのかと思うけれど、なぜか raspi-config では106キーボードを選択できないので、設定ファイルを直接編集する。
Raspbery pi を再起動し、ログインする。
自動的に X が起動、RDPで裏の Windiws に接続。
成功!
最終的に、使用容量は 1.1GB に収まり、空き容量は約660MB。シンクライアントとして使用するには十分でしょう。
よしよし。
これでしばらく運用してみよう。