【読書】

眠れなくなる宇宙のはなし

「眠れなくなる宇宙のはなし」を読んだ。



天文学が研究された文明/時代の背景と共に、天文学の進歩、観測技術の進歩の次第が解説されている。
現代の様な観測技術も知識もない状態で、当時の手持ちの技術と知識で最大限工夫して観測し、考え、真実を見つけていく。
現代の我々は、現在の科学技術に頼るあまり、工夫する事を忘れている気がしてならない。反省しなければ。

七十歳死亡法案、可決

「七十歳死亡法案、可決」を読んだ。



ご高齢者が全人口の30%を越え、おばすて山ならぬ、70歳死亡法案が可決される。
もうすぐ70歳となり、70歳死亡法によって屠られる一人の高齢者の周りで、嫁(義理の娘)、旦那(息子)、その娘、旦那の兄弟など、登場人物各々の思惑がさまざま交差する。
・介護を押し付けられる形の嫁
・嫁の苦労を顧みない旦那
・嫁の苦労を背負わされそうになったトラウマを持つ娘
・介護はしたくないが遺産は欲しい旦那の兄弟
高齢化社会の日本の現状を凝縮した作品。
いろいろ考えさせられる作品だった。

戦場の人間学

「戦場の人間学」を読んだ。



平和ボケしている日本では「戦場の絆」という感覚はない。
もちろん ずんべ も、自衛隊員になった事も戦場に赴いた事もないので、本当の「戦場の絆」は知る由もないが、死を掛けて戦う仲間同士にしかわからない絆があるのだと思う。
この書籍の著者の様に戦場に行きたいとは微塵も思わないし、人と戦いなどとは微塵も思わないが、仲間を信じ、そして信じた仲間と戦うという感覚は、仕事の世界でも持ってみたいと思う。

海賊とよばれた男

「海賊とよばれた男」を読んだ。



会社を立ち上げ、立ちはだかる様々なトラブルを乗り越えながら、会社を大きくしていく物語。
ずんべ も(一応)会社の社長であるが、をいろいろ考えさせられる作品だった。

【国のために】
「国」というものは、会社にしても、自分自身にしても、運営、生活する上で必要な、重要なプラットホームなのであるが、正直、「国のために」などとは考えた事がなかった。
どちらかと言うと、「国は税金を取っていく悪者」というイメージが強い。
もちろん、国を運営するためには税金が必要で、それを支払う事に異存はないが、やはり「税金は1円でも高い」というイメージは拭えない。
税金がすべてではないけれど、なかなか「国のために」という意識では働けない。
しかし、重要なプラットホームであるという事は再認識できた。

【従業員を守る】
会社として、雇い入れた従業員を守る事は当然だと思う。
しかし、会社の経営が苦しい状況で、乞食になる覚悟をしてまで、私財を投げ打って行動できるかと言うと、なかなかできないだろう。

【さまざまなアイデア】
油を売るために、品質を上げるために、様々なアイデアを凝らす。
脱法に近いアイデアもあったけれど、商品を販売するために、様々なアイデアを凝らさなければならないという事を再認識した。

いろいろ考えていかなければいけないな。

限界集落株式会社

「限界集落株式会社」を読んだ。



限界集落と呼ばれる過疎地域の農業を復興していく物語。
この作品では、限界集落を題材としているけれど、限界集落での物語と考えてはいけないな。限界集落でなくても、過疎地域でなくても、現状に満足してはならず、現在の状態に胡坐をかいてはならず、頭を捻って改革を続けなければ明るい未来が来ないという事を改めて感じた。

幸せの風を求めて―榊原弱者救済所

「ある閉ざされた雪の山荘で」を読んだ。



ずんべ は民生委員を拝命している。その民生委員の研修会で榊原弱者救済所の見学があり、この施設の存在を知った。

私財を投じ、人生のすべてを投じて弱者を救済する姿は凄いと思う。
弱者を救済する事は大切だと思う。
しかし、正直、私には、とてもではないがマネができない。遊びたいし、自分の仕事をしたいし、美味しいもの食べたいし、少々の贅沢もしたい。自分の人生のすべてを投げ打ってまで社会貢献活動をする事はとてもできない。

また、「差別をしてはいけない」事は頭では分かっているが、実際には難しい。
たとえば、私の隣の人が殺人者を犯した出獄者だと知ってしまったら、やはり、他の人と同じ目では見られないし、他の人と同じ様に接する事は難しいと思う。

しかし、自分ができる事は限りがあるけれども、文字通り微力ながら、社会貢献をしていこうと思う。

ある閉ざされた雪の山荘で

「ある閉ざされた雪の山荘で」を読んだ。



なんだかわけがわからないままラストまで行ってしまった。
最後の種明かしで、わけがわからない理由はわかったけど、ストーリーを思い返しても、どうにも三重構造の深みまでは思い出せなかった。
いや、ちゃんとストーリーを読み込んでいればもう少し深みを味わえたかもしれないのだけれど、読み流してしまったので、おもしろさが半減してしまったかもしれない。

下町ロケット ヤタガラス

「下町ロケット ヤタガラス」を読んだ。



「下町ロケット」シリーズの第4段。

これまでのシリーズと同様、様々な問題にぶつかりながらも、都度、その問題に対処し、成功まで導いていく。
ただ...今回は、佃製作所自身は、問題解決にほぼ関与しておらず、周りの状況がどんどん変化して、ライバル会社が自滅した結果、ビジネスとして成功となった、という感じで、今ひとつ「佃製作所ががんばった」感が少ない気がする。

第3段の「下町ロケット ゴースト」はまだ読んでいないので、こちらも読んでみたいと思う。

ある憲兵の記録

「ある憲兵の記録」を読んだ。



実際に憲兵だった者の告白書。

アメリカ人は黒人を奴隷として使い、ドイツ人はユダヤ人を虐殺し、日本人は中国人をなぶり殺しにした。日本に限らず、どこの国にでもある黒歴史。そして、どこの国でも、当時はそれが当たり前で、何らの疑問を持つ余地もなかったのだろう。
戦争そのものしかり、憲兵の残虐行為しかり、気付いた時には取り返しのつかない状況で、声を上げれば自分が殺される立場になってしまう。

過去にはドイツ、イタリア、日本、少し前ではイラク、現在では北朝鮮、どの国においても、国民が望んでならず者国家にしたわけではない。気が付いた時には手遅れの状況になっているのである。現在の日本においても、いつ過去の黒歴史に戻ってしまうかもしれない危険ははらんでいる。国民は、自分達自身のために、国家を見張らなければならない。

93番目のキミ

「93番目のキミ」を読んだ。



物語としては、ロボットが感情を持ち、人間との友情が芽生え、最後は別れがやってくるという王道の展開。
しかし、単なる友情物語だけでなく、ロボットが人間によって操られて人間を傷つける時間が発生する。ロボットは感情があるが故に、道具として見られる存在ではなく、危険な存在として扱われてしまう。
現在の技術では、ロボットが艦上を持つことは、まだまだ先の話であるが、未来の世界において、感情を持ったロボットはいったい何者となるのだろうか。しばらく答えは出そうにない。

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