日本年金機構 届書作成プログラム
企業は、日本年金機構に、「算定基礎届」および「被保険者賞与支払届」を提出しなければならない。
ずんべ の場合、会社の規模が小さいので、今まで普通に所定の様式の書面を書いて提出していたのだけれど、重い腰を上げて、「届書作成プログラム」なるものを使ってみる事にした。
これ。
年金について - 3.届書作成プログラム・仕様書のダウンロード | 日本年金機構
「算定基礎届」「被保険者賞与支払届」だけでなく、日本年金機構に提出する様々な届出書類を作成できるらしい。
今回作成したいのは、「被保険者賞与支払届」で、提出する書類は「被保険者賞与支払届(以下「支払届」)」と「被保険者賞与支払届総括表(以下「総括表」)」の2種類。
こんなの。
左が「支払届」、右が「総括表」。
賞与が支給されていない(賞与額が0円)の場合、「支払届」の提出は必要ない。
ずんべ は、賞与額が0円なので、右の「総括表」のみを提出する事になる。
これを「届書作成プログラム」を使って作成してみる。
インストーラをダウンロードし、インストール。起動してみる。
「最初から」をクリック。
「賞与支払」タブをクリックし、「追加」をクリック。
ずんべ は賞与無しなので、賞与額には「0円」と入力して、「登録」をクリック。
すると…。
え? エラー?
エラーメッセージに書かれている意味はわかる(提出する必要はない)のだが、「総括表」を作るためには、総括の元となるデータがいるでしょ。
画面をいろいろ探しても、「総括表」を作る操作が見つからない。
どうやって作るんだ?
サポート窓口に電話して聞いてみる事にする。
すると、こんなやりとりになった。
■ずんべ
「支払届」を作成したいのですが、賞与額を0円とすると、エラーが出て入力できません。
■サポート窓口
賞与額が0円の場合、「支払届」を提出する必要はありませんので、作成する必要はありません。
■ずんべ
それはわかっていますが、「総括表」は提出する必要がありますよね?
これはどうやって作るのですか?
■サポート窓口
「総括表」は作成できません。
■ずんべ
え? 作成できない?
賞与額が0円の場合、「総括表」は作成できないという事ですか?
■サポート窓口
いいえ、「総括表」を作成する機能がありません。
■ずんべ
え? 「総括表」を作成する機能がない?
「支払届」と「総括表」は基本的にセットで、「総括表」は必ず提出する必要があるものですよね?
■サポート窓口
はい。
■ずんべ
このソフトウェアは、賞与額に関わらず、総括表の電子データを作る機能がないという事ですか?
つまり、このソフトウェアを使っても、作成できるのは支払届だけで、総括表は従来通り紙で作成して、年金機構に対しては、CDと紙の両方を送らなければならないという事ですか?
■サポート窓口
はい。
アホすぎる。
「被保険者賞与支払届」の情報を入力したら、「被保険者賞与支払届総括表」なんて、自動で出せよ。
「被保険者賞与支払届総括表」が作成できないって、どういう意味だ。
と、いう事で、こんな使い物にならないソフトウェアは、早々にアンインストール。
結局、手で「被保険者賞与支払届総括表」を作成して提出した。
なんだかな。
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このソフトウェアは、これまで役所で手で入力していた「支払届」の情報を機械的に投入できるようにしたものだという事だろう。
つまり、電子化する事で、役所は作業を入力の手間を削減できるという事だ。
しかし、我々は、ソフトウェアを動かしてCDに焼き、その上で、「総括表」を手動で作らないといけない。
なんじゃそりゃ。
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ちなみに、このソフトウェアのバージョンは「13.00」。
つまり、少なくとも、これまでに13回の改訂が行われている。
当然、入札によって請け負う企業を決めるわけだが、直近(平成26年度)の落札情報はこれのようだ。
落札価格は 14,580,000円。約1千500万円だ。
初期開発から今までに、どれくらいの税金が投入されているのだろうか。
改訂内容によって金額が変わるのは当然なのだが、仮に、この入札の金額を平均の金額と仮定してみる。
初期開発はもっと費用がかかっているだろうから、仮に改訂5回分と仮定してみる。
すると、合計は改訂18回分だから、これまでにかかった開発費用は 1千500万円×18=27億円 !
この程度のソフトウェアの開発に、税金が27億円も投入されている。
もちろん、PC用のアプリだけでなく、サーバ側のソフトウェアの改修もあるのは分るが、はっきり言って高すぎる。
本当にこんなに開発費用が必要なのか?
税金は高くなるばかり。
物価は上がるばかり。
しかし、賃金はまったく上昇しない。
一方で、予算請求は青天井。
政治家はアホばっかりなのか?
この金額の10分の1でいいから、福島に送ってやれよ。
この金額の10分の1でいいから、老人のためにお金を投じてくれよ。
この金額の10分の1でいいから、子どものためにお金を投じてくれよ。
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