大型自動二輪
自動車運転免許の「大型自動二輪」を取得してみた。
25年くらい前に中型自動二輪を取得して、一時期250CCに乗っていた事がある。
乗っていたのは HONDA VTR250。
とても乗りやすいバイクだったけれど、自転車に乗るようになってから、あまり乗らなくなってしまい、2008年に手放した。
それ以来バイクには乗っていないので、かなり不安があるのだけれど、大型自動二輪の取得にトライしてみた。
25年くらい前に中型自動二輪を取得した頃は、大型自動二輪の取得は自動車学校ではできず、運転免許試験場での一発試験しかなく、大型自動二輪の取得を目指す人は、一発試験を何度もトライして、苦労して取得していた。
実際、一発試験の合格率は1%程度だったらしく、司法試験よりも難しいと言われていた。
しかし、一発試験に合格すると、免許証の裏面に「限定解除」と書き込まれる。この「限定解除」を取得する事は、バイク乗りのステータスでもあった。
しかし、ずんべ は、そこまで自動二輪に思い入れがなかったので、そんな苦労してまで限定解除を取得しようとは思わなかったのだけれど、いつの間にやら法律が改正されて、大型自動二輪の免許を自動車学校で取得できるようになったので、トライしてみる事にした。
とりあえず、自動車学校に出向き、いろいろ話を聞いてみる。
・中型自動二輪を持っている場合、学科は免除になる。
・中型自動二輪を持っている場合、教習は最短で12時限(第1段階5時限、第2段階7時限)。
・取得にかかる費用は、最低金額が 93,993円(消費税別)。
もちろん、教習の過程で落ちれば、それだけ教習時限が増え、同時に費用もアップ(4,200円/回)する。
最後の卒業検定で落ちれば、補習の教習を受けた上で、もう一度卒業検定を受ける必要がある。同時に費用もアップ(補習4,200円+検定料5,500円)する。卒業検定に落ちると、約10,000円が飛んでいく計算だ。(T_T)
ビンボー人 ずんべ としては、なんとかストレートで終わらせたいところだ。
ちなみに、ずんべ が通った自動車学校では「保証オプション」というものがあり、教程の過程で落ちても、卒業検定で落ちても、合格するまで追加料金なしで進められるオプションがあった。料金は15,000円。それほど高くはない。
教習に4回以上落ちる予定(?)なら、オプションをセットした方がいいのだけれど、もちろん、落ちずに最後まで進んでも返金はされない。
正直、自動二輪の運転には自信はないのだけれど、中型自動二輪を取得した時もストレートで行けたので、勝手に大丈夫だろうとタカをくくって、オプションなしで行く事にした(不安…)。
とりあえず、準備。
何年も使っていなかったヘルメットを引っ張り出してくる。
そして、丸洗い。
洗剤はシャンプーを使ってみた。いい香りのするヘルメットになった。(^^)
グローブは、自転車用で使っているもので、先日修理したもの。
このグローブは、もともとバイク用のものなので、これを使う事にする。
教習開始。
教習車は HONDA NC750。カッコいいぞ。
7年ぶりのバイク。超へっぺり腰で臨む。
それでも、以前に250CCであっても乗っていた経験があると、ずいぶん違うらしい。
バイクの取り回し、発信、停止など、順調に進む。
しかし、この時期に自動二輪の教習に行くのは辛い。暑い、暑い、暑い…。
13:00とか14:00に教習を予約すると、立っているだけでも汗だくになるところ、長袖、長ズボン、フルフェイスのヘルメット、グループという装備で、暑いのなんの。
しかし、替わりに、予約は取りやすい。
加えて、この時間帯で教習を受ける人は少なく、ほとんどの教習で、ずんべ 一人か、いてももう一人。自分専用のコースみたいに教習を受けられる。暑いけど、悪くない。(^^)
第1段階も、第2段階も、順調に進んだのだが…ずんべ は、クラッチの操作がうまくない。
スラロームでは、方向転換の時に少しパワーを入れてやるとバイクが簡単に回ってくれるはずなのだけれど、クラッチ操作がヘタクソ(半クラッチをうまく維持できない)、怖くてアクセルを回せない(パワー入れすぎてぶっ飛ぶのが怖い)、パワーオンのタイミングがつかめない、といった事で、うまくスラロームが通過できなかった。
もっとも、バイクの力を使うのではなく、力任せの運転であれば、制限時間(7秒以内)で通過できている。
しかし、先生曰く「もっとバイクの力を使えば、楽々に方向転換できますよ」との事。もちろん、頭では分かっているんだけれど、体が付いていかない。
最後は、「ずんべ さんの乗り方でも検定には十分合格しますので、乗り方は免許を取得した後の課題という事にして、ずんべ さんの乗り方で検定に臨みましょう」という事になった。
まぁ、試験なんだから、ともかくも合格すればヨシだ。
同様に、波状路もクラッチがうまく操作できず、ボンッ! ボンッ! ボンッ! と、波状路に合わせたパワーオンがなかなかうまくいかない。
半クラッチをうまく維持できず、クラッチをオン/オフしているような大きな操作しかできない。
スラロームと同様、ぶっ飛ぶのが怖くて、なかなかアクセルを回せない。
しかし、上手ではないにしろ、波状路の通過はできている。
こちらもスラロームと同様、「ずんべ さんの乗り方で検定に臨みましょう」という事になった。
ラストの教習12回目、「見極め」でも大きな問題点は指摘されず、無事OKが出た。
とりあえず、教習はストレートで終了。よかった、よかった。
さて、検定日。
検定の受付をし、視力検査。
その後、検定を行うの注意点の説明。
「こんな場合は、減点ではなく、一発で不合格になりますから注意してください」という説明を受ける。
そんなにプレッシャーかけるなよ。(^^;
ちなみに、検定走行中に以下の事があると、一発で不合格になる。
・停止するべき時に停止線を踏んだ(前輪の先端がかかったらアウト)。
・踏切内でエンスト。
・クランク、S字、スラロームで、コーンに接触。
・一本橋で脱輪、足を着く。
・波状路で脱輪、足を着く、エンスト。
・同じ位置で4回連続でエンスト。
・対向車線にはみ出す(逆走)。
・転倒(走行中だけでなく、最後に車体から完全に手を放すまでに倒してしまったらアウト)。
あと何があったかな。いずれにしても、一発で不合格になる要因はたくさんある。ドキドキだ。
今回、大型自動二輪の卒業検定を受けるのは4人。ずんべ の走行順序は一番手だった。これもまた、ドキドキだ。
検定コースはこんな感じ。
場外コースを先に走り、一旦停止(二段一旦停止)、踏切、信号交差点右折、直線、坂道発進、スラローム、急制動。
場内コースに入り、クランク、S字、一本橋、波状路。
ずんべは一番手。先に中型自動二輪の検定走行がスタートし、少し時間を置いて大型自動二輪の検定走行がスタート。
教習最終日の「見極め」では、十分合格ラインに入っているようなので、練習通り走って、コーンへの接触などがなければ大丈夫だ。よし! 行くぞ!!
バイクを起こす。
スタンドを払う。
乗車する。
ミラーを調整する。
ギアがニュートラルに入っている事を確認する。
エンジンを始動する。
ウインカー点灯する。
右確認、左確認、後方確認をする。
走行を開始する。
:
ひとつづつ手順を踏みながら走る。
途中、信号の無い交差点で、左方から大型自動車が走ってくる。やり過ごそうと停車するが、接近してくる大型自動車も停止して、なかなか通過してくれない。「早く行ってよ」と思いながら、大型自動車の方を見ると、乗車している先生が、「行け行け」と手で合図している。「う~ん、検定中なのだが…行っていいのだろうか」と思いつつ、止まっていても仕方がないので、安全確認をして交差点に進入する。これはよかったのかな?
場内のコースでは、危うく対向車線にはみ出しそうになる。なんとかこらえてセーフ。
問題のスラロームは…教習で言われた通り「自分の走り方」で無事通過。
波状路も…教習で言われた通り「自分の走り方」で無事通過。
発着場に戻ってきた。
ここでバイクを倒したらアウトだ。慎重にバイクから降り、スタンドを出す。ハンドルを左に曲げ、手を放す。
うん、手ごたえあり。自己採点では合格だ。
検定走行が終わって、検定員からの所見を聞く。
検定走行中に一発不合格の要件があれば、この時に言われるらしいが、「場内コースではみ出しそうだったよ」「肩肘張りすぎだよ。もっと柔らかく」と注意を受けたのみで、一発不合格の要件は言われなかった。
よし、大丈夫だ! 大幅に減点される大ミスはしてないはずだから、合格の可能性大! イケる!
ちなみに…
スラロームは6.8秒(規定の7秒以下でクリア)
一本橋は9.8秒(残念ながら規定の10秒未満で減点)
波状路は5.2秒(規定の5秒以上でクリア)
だった。よかった、よかった。
ずんべ は一番手の走行だったので、合否の発表まで1時間半ほどある。
休憩室で、しばし待つ。
ジリジリして待ち、合格発表。
結果は…合格!
教習、検定とも一度も落ちずにストレート、自動車学校に入学してから10日間で取得できた。
先生方、ありがとうございました。m(__)m
■2015/08/21 追記
自動車学校は送迎バスも出しているのだけれど、自転車で通っていた。
その日の気分や信号の状況などによって変わるけど、だいたいこんな感じ。
片道約6.5Km、往復約13Km。
自転車で移動すると、暑いのなんの。13:00、14:00の時間帯の教習を予約した時は大変だった。
自動車学校に行くまでで、既に汗だく。
自動車学校にある無料の冷水をごくごく飲んで体を冷やし、汗を拭き…素直に自動車で行けよ、とも思うのだけれど、最近、運動不足気味なので、がんばって自転車で通ってみた。
汗だくにはなったけど、教習前の準備運動はOKなのでヨシである。
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