DELL T310 メモリ関連まとめ
このエピソードの続き。
社内サーバ、DELL PowerEdge T310 のメモリ関連まとめ。
このサーバは、コストパフォーマンスがよく、悪くないと思うのだが、メモリに関して言えば問題が多く、製品としては落第だと思う。
よく「サーバ機はメモリの選択がシビア」と言われることがあるが、T310の場合はシビアという問題ではない。
「サーバがメモリを選ぶ」というような問題ではなく、「ハードウェアの設計が甘い」と言わざるを得ないのである。
(1).装着できるメモリの規格に制限がある。
「メモリ増設で大ハマリ」に書いた通り。
メモリの「デバイス幅」なる規格に制約があり、メモリ幅が「x4」「x16」のメモリを装着すると、T310は起動すらしない。
しかも、この事はWEBサイトにも、ハードウェア オーナーズマニュアルにも記載されておらず、後から公開されたアップデート情報にしか記載されていない。
PowerEdge 11G T310タワーサーバの製品詳細 | Dell 日本
[PDF] ハードウェア オーナーズマニュアル
[PDF] アップデート情報 – Dell
メモリの規格の情報は使用者にとって重要なので、WEBサイトにわかりやすく表記する、ハードウェアオーナーズマニュアルを訂正する必要があるのではないか、と、DELLには申し入れをしたのだが、これらが更新された様子はない。
おそらく世界中で、このサーバのメモリの増設で苦労している人がたくさんいると思うのだが、どうしてこんな重要な情報がわかりやすい形で公開されないのだろう?
ずんべの手元にあるメモリで、T310が認識したメモリを一覧しておく。
(2).装着できるメモリの組み合わせに制限がある。
T310のメモリ・スロットは6本あるが、装着できる最大メモリは32GBと非常に中途半端だ。
32GBに到達させるためには少なくとも8GBが4本必要だが、6本は装着できない。
そして、8GBと4GBを混在させた場合、スロット6本を使って32GBにできそうだが、実際に装着してみると、この組み合わせではエラーになってしまう。
ずんべが試して認識できた組み合わせを一覧しておく。
8GB×4(計32GB)
8GB×2、4GB×2(計24GB)
4GB×4(計16GB)
以下の組み合わせはエラーになってしまい、メモリを正しく認識しない。
8GB×2、4GB×4(計32GB)
スロットが6本あっても、最大の32GBにするためには8GB×4しか選択肢がない。
なんとも中途半端な設計である。
本質的には悪くないサーバだけに、残念だ。