更にCPUを換装してみた

このエピソードの続き。

CPUを換装してみた
CPUをオーバークロックしてみた
システムクロックで大ハマリ

先にCPUの換装をしたPCに、更にCPUの換装をトライしてみた。
前回まででは、Pentium M 730 1.6GHz を 770 2.13GHzに換装し、更にオーバークロックをして2.56GHzまでパワーアップした。

Pentium M シリーズには、更に高速な 780 2.26GHz が存在するが、前回までのCPU換装では、

①マザーボード(AOpen i915GMm-HFS)が 780 に対応しているかわからない
②おそらく 780 は手頃な価格では手に入らないだろう

という理由で、770を選択して換装した。
しかし、いろいろ調べてみると、

①については、このマザーボードに 780 を搭載した実績があるらしい
②については、Aliexpressで手頃な価格で手に入りそう

である事から、新たに 780 を調達して、更なるパワーアップを試みることにした。

まずCPUを調達。
Aliexpress で購入。18.70ドル。

Pentium M 780 2.26GHz

更に今回は、CPU冷却ファンも交換する事にした。
CPUのパワーは元々の1.7倍程度になると予想していて、発熱量もそれなりに増えるであろうと思われるが、CPUが発熱で壊れてしまう様な事態は避けたい。
とは言え、冷却ファンをどの程度パワーアップをしたらいいのか明確な何かがあるわけではなく、現状の状態で、BIOS画面でCPUの温度を見ていても、CPUが逝ってしまうような温度になっているわけではないようなので、現在の冷却ファンで十分冷やせるような気はするが、念のため、冷却ファンもパワーアップしておこうと思う。
CPUパワーの増強と同じく、冷却ファンも1.7倍程度パワーアップしておけばいいか、くらいの勢いだけで冷却ファンを探してみる。
元々の冷却ファンは型式「RDL6025S」で、0.07A、13.02CFM。
いろいろ探して、購入した冷却ファンはこちら。0.18A、20.28CFM。
こちらも Aliexpress で購入。3.49ドル。

左が元々の冷却ファン、右が購入した冷却ファン。

CPUファン

さて、交換。
手順は前回と同じ。

冷却ファン、カバー、ヒートシンクを取り外す。

ファン、カバー、フィンを取り外す

ケースからマザーボードを取り外し、マザーボードの裏側のネジを回して台座を取り外す。

台座を取り外す

770を取り外す。

770を取り外す 770を取り外す

780 を取り付ける。

780を取り付ける 780を取り付ける

CPUに熱伝導グリスを塗る。

CPUに熱伝導グリスを塗る CPUに熱伝導グリスを塗る

台座を掃除する。

台座を掃除する

マザーボードの裏面からネジを通して台座を取り付け、マザーボードもケースに取り付ける。

台座を取り付ける

ヒートシンクの裏側を掃除し、熱伝導グリスを塗る。

フィンの裏側を掃除する フィンの裏側に熱伝導グリスを塗る

台座の上に、ヒートシンク、カバー、冷却ファンを乗せる。

フィンを乗せる ファンを乗せる

ヒートシンク、カバー、冷却ファンを固定する。

ファンを固定する

電源を入れる。緊張の一瞬だ。
「ピッ」っという正常起動音が鳴ってブートした。
OKだ。

BIOS画面

CentOS7 が起動したので、OSが認識しているCPUを確認する。
「2.26GHz」と表示されているので、780 として認識している。
OKだ。

$ cat /proc/cpuinfo | grep "model name"
model name : Intel(R) Pentium(R) M processor 2.26GHz
$

更に、オーバークロックもトライする。
前回と同様の方法で、安定して動作すると思われる周波数までオーバークロックを試みる。結果、2.57GHzまでオーバークロックさせる事ができた。

オーバークロック

続いて、UnixBenchでベンチマークを取ってみる。

一番最初の 730 1.60GHz でのベンチマークは以下の通り。

1回目:System Benchmarks Index Score 455.9
2回目:System Benchmarks Index Score 455.6
3回目:System Benchmarks Index Score 458.4

平均は 456.6。

780 に換装し、2.57GHzまでオーバークロックした状態でのベンチマークは以下の通り。

1回目:System Benchmarks Index Score 797.0
2回目:System Benchmarks Index Score 797.8
3回目:System Benchmarks Index Score 795.8

平均は 796.9。

今回も概ね、CPUの動作周波数がアップした分、そのままベンチマークのスコアがアップしている。

2.57GHz / 1.60GHz = 1.61倍
796.9 / 456.6  = 1.75倍

OKでしょう。(^^)

ついでに、もうひとつ調整。
冷却ファンの交換に伴い、若干なりとも消費電力が増えたので、BIOSを調整して省電力化を図る。
BIOSのデフォルト設定では、冷却ファンの回転は「Full Speed」となっていて、常に全開で回るように設定されているが、この設定を変更して、冷却ファンが必要な時に回るように変更してみた。
少しだけエコ。

冷却ファンの設定を変更

いろいろ試行錯誤しながら(いや、迷走しながらか (^^;)のパワーアップだったけれど、経過は以下の通り。

① Pentium M 730 1.60GHz
② Pentium M 770 2.13GHz ×1.31倍
③ Pentium M 770+OC 2.56GHz ×1.57倍
④ Pentium M 780+OC 2.57GHz ×1.75倍(今回)

これでしばらく運用してみる。

 

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