ある憲兵の記録

「ある憲兵の記録」を読んだ。



実際に憲兵だった者の告白書。

アメリカ人は黒人を奴隷として使い、ドイツ人はユダヤ人を虐殺し、日本人は中国人をなぶり殺しにした。日本に限らず、どこの国にでもある黒歴史。そして、どこの国でも、当時はそれが当たり前で、何らの疑問を持つ余地もなかったのだろう。
戦争そのものしかり、憲兵の残虐行為しかり、気付いた時には取り返しのつかない状況で、声を上げれば自分が殺される立場になってしまう。

過去にはドイツ、イタリア、日本、少し前ではイラク、現在では北朝鮮、どの国においても、国民が望んでならず者国家にしたわけではない。気が付いた時には手遅れの状況になっているのである。現在の日本においても、いつ過去の黒歴史に戻ってしまうかもしれない危険ははらんでいる。国民は、自分達自身のために、国家を見張らなければならない。

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