車のランプをLED化(その7)
このエピソードの続き。
車のランプをLED化
車のランプをLED化(その2)
車のランプをLED化(その3)
車のランプをLED化(その4)
車のランプをLED化(その5)
車のランプをLED化(その6)
これらのLED化で失敗していたストップランプのLED化をリトライした。
最初の交換作業では、LED電球に極性がある事を知らず、LED電球の選択ミスで失敗。
次の交換作業では、LED電球の交換はでき、テールランプもストップランプも点灯したけれど、インパネの警告灯が点灯し、ABSも効かなくなってしまって、失敗。
今回は、インパネの警告灯が点灯しない様にLED化をして、ABSもきちんと動作するようにしてみる。
常套手段としては、ストップランプの回路にメタルクラッド抵抗を挟み込む方法があるが…
これは、消費電力が25Wと大きく、これを取り付けるのは本末転倒。
これを取り付けるなら、白熱電球のままでいい。
この抵抗を使わず、手元にあるものだけでなんとかならないだろうか。
う~んと悩んで、閃いた。
要は「電球が付いている」と、車の制御回路を騙せればいいのであるから、制御回路を騙せるだけの最小限の電力を消費する電球を挟み込むというのはどうだろうか。
発想としては、前述のメタルクラッド抵抗を挟み込むのと同じようなものであるが、消費される電力を最小限にでき、手元にある部品だけでなんとかできそうだ。
と、いう事で、この方法でテール/ストップランプのLED化をトライしてみる事にする。
事前に調査してみると、ずんべ の愛車(カローラ・フィールダー)の場合、次の要件でいけそうだ。
(1).左右どちらかで、4W程度の電力を消費させればよい。
(2).テールランプ点灯時、ストップランプ点灯時に、それぞれで独立して電力が消費されればよい。
これらを満たす回路を作って、テール/ストップランプの回路に挟み込む事にする。
電球は、これを使う事にする。
T10 12V 5Wを2個(テールランプ用、ストップランプ用)。
この電球は「車のランプをLED化(その3)」で、番号灯から取り外したっもの。
ソケットはこれを使う。
このソケットは、本来、インパネの裏側からパチッと取り付けるためのソケットで、結線用の電線が付いていないのだけれど、手元にたくさんあるので、これを加工して使う事にする。
両縁に電線を通せるように、金具の下の部分を削る。
この部分に電線を這わせて、接点部分に電線をハンダ付けする。
結束バンドで電線を固定する。
同じものをもう1個作成した上で、マイナス側を一本にして結合する。
T10電球を取り付けるとこんな感じ。
念のため、点灯テストをする。OK。
車に取り付ける。
車側の配線を切るなどは避けたいので、結線にはUコネクターを使う事にする。
電線2本をUコネクタに食わせて、ペンチで挟んでUエレメントを押し込むと結線できる。被覆を剥く作業やハンダ付け作業が必要がない。便利だ。
Uコネクタを使って結線したところ。
写真ではわかりにくいけれど、結線は以下の通り。
エンジンを始動して、実際に走ってみる。
警告灯は点灯しない。OK。
車を安全な場所に移動した上で、加速して急ブレーキ!
ガガガガッ!っとABSが効いた。OK。
これでヨシ!
消費電力は、計算上、以下のようになる。
ただし、LED電球の消費電力は無視し、白熱電球のみを足し算している。
(a).スモール点灯
10W (5W×2)→5W
50%削減
(b).ブレーキ点灯
42W (21W×2)→5W
88%削減
(c).スモール+ブレーキ点灯
52W ((21W+5W)×2)→10W (5W+5W)
81%削減
抵抗の代わりに白熱球を使うという強引な技で、完全LED化とはならなかったけれど、それなりに消費電力は削減できたので、これでいい事にする。