知的財産管理技能検定3級
「知的財産管理技能検定3級」を取得してみた。
昨今は、著作権をはじめ、知的財産の管理がビジネスでは重要な要素になっているので取得してみた。
記憶に新しいところでは、東京オリンピックのエンブレムが盗用ではないかと話題になった。
直近では DeNA の WELQ で盗用などが発覚し、全記事を非公開にせざるを得ない状況に追い込まれている。
一方で、Googleなどは、著作者の許可なく、タイトル、記事、画像、動画などを Google のサイト上で「無断で」使用しているが、まったく問題とされない。
たとえば画像の検索結果においては…
(2).自社(Google)のサイトで公開する事を目的に【頒布権の侵害】
(3).自社(Google)のサーバにコピーし【複製権の侵害】
(4).サムネイルなどを作成し【二次加工を行う=同一性保持権の侵害】
(5).商用で使用している【個人的使用、教育目的の使用、引用のいずれでもない】
もちろん私は、上記のいずれも Google に対して許可を与えていないし、そもそも許可を求められていない。文字通り、Googleは「無断で」私の著作物を使用しているという事である。
当然の事ながら、Google は単なる一民間企業に過ぎず、何か特別な権限が与えられている事もない。
どう考えても著作権侵害だと思うのだが、なぜか、まったく問題とされていない。
もちろん、私自身、Googleを利用しており、こちらから提供する情報を上回る情報を得ているので「黙認している」状況である事は理解しているが、「著作権」で捉えてシロかクロかなら、明らかにクロだと思う。
著作権の問題は、パクったりしてそれがバレると、これでもかと徹底的に叩かれる一方で、まったく問題視されない著作権侵害も存在するという、実に不思議な世界だ。
さて、資格の取得について。
試験の難易度で言うと、3級は飛ばして、2級からでも取れそうな気がするのだけれど、残念ながらこの資格は、実務経験があるか、下位の級を取得していなければ上位の級を受験できない事になっている。
ただし、実務経験は自己申告であり、特に証明書などの提出は必要なので、自己申告で実務経験ありとすれば、2級からでも受験できない事はない。しかし、正しくない申告をして合格しても、後で問題が出て資格を取り消されるのも嫌だし、まずは小手調べという事で、実務経験の必要がない3級から順当に取得する事にした。
まずは参考書を購入。
例によって、費用は1円でも安くしたいので、参考書も過去問題集も、できるだけ古本などで揃える。
参考書は2010年初版、過去問題集は2009年初版、2014年初版、2015年初版が手に入った。
参考書は少々古めだけど、過去問題集は直近数年が手に入ったので、まぁ、許容範囲でしょう。
例によって、まずは参考書をざっと読み、後はひたすら過去問題を解く。
過去問題は3周くらいやってみた。イケそうだ。
試験当日。
試験はがんばって、手応えあり!
試験の翌日には、公式サイトに解答速報が公表される。
さっそく自己採点をしてみる。学科、実技とも83.33%、合格だ!
解答速報は主催者発表のものなので、合格は間違いないのだろうけど、合格発表の日に、一応確認してみる。
合格。(^^)
おしおし。
主催者発表の合格率は、1016年7月実施のデータでは、3級は学科66.1%、実技59.8%と合格率は高い。
3級は比較的簡単な試験という事だ。
次は2級にチャレンジしよう。
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ちなみに ずんべ は「特許管理士」という民間資格も持っている。
この資格を取得したのは20年以上前で、当時は、今回合格した「知的財産管理技能検定」などという資格は存在せず、特許関連の資格と言うと、「弁理士」か「特許管理士」しかなかった。
弁理士を取得するのは敷居が高すぎるので、簡単に取得できる「特許管理士」を取得したのだが、ぶっちゃけ、資格商法と言えるシロモノと言える。
また、弁理士にしかできない特許出願の代理業務を「特許管理士」の資格取得者が行うなどの事件があったり、2000年頃には登録商標であった「特許管理士」は裁判で否定されて無効となるなど、いろいろ問題を抱えている資格でもある。
今回、「知的財産管理技能検定」に合格し、「知的財産管理技能士」になったので、「特許管理士」は、来年は更新せずにゴメンナサイかな。
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2016/12/22 追記
合格証書が到着した。
この資格は、最近の資格には珍しく、合格証書のみでカードは無い。
カードも発行してほしいな。