クレジットカードのICチップ化
先日、クレジットカードの更新カードが届いた。
封筒からカードを取り出すと、何か違和感がある。何だろう?
カードの表面を触ってみると凸凹がない。
カードの表面の凸凹は、クレジットカードの番号、氏名、有効期限などを複写機タイプの器械で決済する際に写し取るためのもので、エンボス加工と言われる。
それが無いのだ。
日本国内の場合、複写機タイプの器械で決済する事はないであろうから、エンボス加工が無くても問題はないと言える。
しかし、たとえば海外に出かけた場合は、まだ複写機タイプの器械で決済する事もあるであろう。
近々に海外に行く予定は無いのだけれど、可能性はゼロではないので、エンボス加工のあるカードを発行してもらえるか、電話をかけて聞いてみた。
カード会社のカスタマーサポートに電話をしてみる。
ちょっと待て、早期切り替え? そんな事を依頼した覚えはないぞ。
確かに、これまで使っていたクレジットカードを見ると、有効期限に達していない。
どういう事?
ちょっと待て、「国の方針」だって?
「国の方針」でクレジットカードが早期に切り替え?
どういう事?
なんだってぇ?
クレジットカードのICチップ化が義務化されている?
確かに、 新しいカードを見るとICチップが埋め込まれている。
しかも、クレジットカードの更新年まで待たずに、有効期限が残っていても切り替えてしまおうという性急さだ。
ずんべは、マイナンバーカードを含め、ICチップ化される事を好んでいないので、念のため、エンボス加工あり+ICチップなし というカードが作れるか聞いてみた。答えは…
う~む、つまり、ICチップ搭載は必須で外せないという事だ。
現在の政府は、マイナンバーの法律を整備し、あらゆる情報をマイナンバーで結び付けようとしている。将来的にマイナンバーと銀行口座を結びつけることは表明されている。
クレジットカードのICチップ化を「国の方針」で進めるのが無関係であるはずがない。
ものすごく怖いと感じるのは ずんべ だけだろうか。
マイナンバーを政府が正しく活用してくれるなら、ずんべ としては、むしろ歓迎だ。
しかし、現状の政府の動きを見る限り、国民の利便性など、まったく念頭にないように見える。
過去のドイツ、過去のイタリア、過去のイラク、現在の北朝鮮...「国民が気付いた時には手遅れ」という状況にならない事を祈る限りである。