「インストール」を読んだ。
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こんな小学生おらんやろ、とか、現実離れした描写はあるけれど、展開はおもしろかった。
主人公と小学生、それぞれの母親の思いも少しだけ書き込まれていたけれど、これはもう少し突っ込んで、結末と絡めて欲しいと感じた。
この書籍のタイトルは「インストール」だけど、結末から言うと「リセット」もしくは「再インストール」かな。
あと、この作品の本筋とは関係ないけれど、ちょっと気になったのは、句読点の打ち方が独特な感じで、少し読みにくい。こういうスタイルだと思えばなんて事はないけれど、ちょっと気になる。
「蹴りたい背中」を読んだ。
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高校でありがちな、なかなか友達の輪の中に入れない女の子の物語。
いるよな、こんな感じの子。
物語は、恋愛の話はなく、大きなアクシデントが発生するわけでもなく、ごく淡々と、ありがちな高校生活の中で、複雑な心の中を覗かせながら物語が進行していく。
しかし…私はどうも、最終的に「答えは読者が考えて」的な物語はあまり好きではない。個人的な思いだけれど、ラストは何か答えがあってほしいと思う。
もう一点、文章として気になった事がある。「」で囲まれたセリフの最後に“。”を付けるのは、ちょっと珍しい。
この作品では、セリフは、たとえば「おもしろいの?そんなの見て。」と書かれているが、一般的な書籍では「おもしろいの?そんなの見て」と書かれる。
私も小学校では、“。”を付けるように習った気がするのだけれど、小説などを読むようになって、深く考えずに、セリフの最後に“。”は付けないんだって頭の中が切り替わっていた。
実際のところ、文法的には“。”を付けるのと付けないのは、どちらが正解なんだろう?
「偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する」を読んだ。
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少々の誇張があるようだけれど、書かれている事は的を射ていると思う。
事実、プラスチックや紙などは、プラスチック製容器包装、紙製容器包装として95%以上がリサイクルされているはずなのに、周りにはリサイクルされた製品など見当たらない。
家電製品を廃棄する際に支払うリサイクル費についても言及されていた。
ゴミの分別は、本当に意味があるのだろうか。壮大なムダであるように思えてならない。
「フォルトゥナの瞳」を読んだ。
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特別な能力を持った人間の物語はたくさんあるが、この作品は、特殊な能力を持った人間の心の中の葛藤を描いた作品。
おもしろい視点の作品だと思う。
しかし、若干の消化不良が…。
(1).真理子のくだりは必要か?
「死」とはまったく関係が無く、主人公の男女関係に関する話だけだった。
(2).黒川の死は何だった?
黒川が死んだとき、主人公の死に何らか絡んでくる事を期待したのだが…何もなかった。
ここは絡んでほしかった。
(3).葵はなぜ主人公を助けなかった?
葵は主人公が同じ能力を持っている事を知っていたはずだ。
なぜ打ち明けなかったのか。
そして、なぜ助けなかったのか、いや、「朝に会いたい」と助けようとはした。しかし、もう少し突っ込んだ物語があってもよかったように思う。
若干の消化不良は感じたけれど、よい作品だった。
「大空の決戦―零戦撃墜王青春記」を読んだ。
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「大空のサムライ」のシリーズはこれまでに何度も読んでいるけれど、この書籍ははじめて読む。
現在の我々は、戦争の中にはいない。受験戦争であろうと、企業間戦争であろうと、所詮と言っては語弊があるかもしれないが、命がかかっているわけではないから、自らの命をかけて戦う戦争とは違うかもしれないが、自身を鍛錬したり、敵を研究する姿勢などは、平和に溺れずに見習わなければならないと思う。
「オマワリの掟」を読んだ。
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むむむ、複数の物語が同時進行していて、話がポンポン飛ぶので、ついていくのが大変だ。
しかし、最終的に複数の物語は…ラストでまったく繋がらない。
それぞれの物語のラストも、特段の捻りもない感じ。
この作品は、ちょっと消化不良感が残った。
「超・殺人事件―推理作家の苦悩」を読んだ。
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しょうもない殺人事件集。
あるある集なのだろうか。
なかなか笑える。
「なれる!SE15 疾風怒濤?社内競合」を読んだ。
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同じ案件の見積り依頼が複数の経路で舞い込む事は稀にあるけれど…う~ん、社内での情報交換を完全に遮ってまで分離して提案をするだろうか。
当然に、どちらかが失注するわけで、見積りに要した費用は完全に持ち出しになってしまう。
もうちょっと賢いやり方があるような気がするのだが…。
次巻は最終巻らしい。ラストに期待しよう!
「ハードラック」を読んだ。
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「底辺」という言葉を使っていいのかわからないけれど、様々な底辺の仕事が描写される。
主人公たちは生きていくために犯罪に手を染めていく裏で、密かに別の犯罪が進行する。
敵も味方も分からない。
何が進行しているのかも分からない。
黒幕は最後まで分からない。
なかなか楽しめた作品だった。